WordPressは何でできているか

WordPressはPHPという言語で作成されています。PHPはサーバーサイド言語という種類の言語で、サーバー上で実行され、その実行結果をアクセスしたユーザーに送り返します。

また、WordPressを使用するためには、MySQL(もしくはMariaDB)という種類のDB(データベース)が必要となります。DBというのは、サーバー上に膨大なデータを格納し、安全に高速に読み書きができるシステムのことです。
もう少し具体的なイメージとしては、エクセルなどの表を思い浮かべてください。一番上にそれぞれ列名が「投稿ID」「投稿タイトル」「投稿内容」「投稿日時」というように記載されていて、それぞれの列が各投稿のデータになります。

WordPress構築のためには、サーバー上で以下のバージョンのPHPが動作できるかどうか、以下のバージョンのMySQLデータベースを用意できるかを確認しましょう。

  • PHP バージョン 7 以上(PHP 5.2.4以上)
  • MySQL バージョン 5.6 以上(MySQL 5.0)または MariaDB バージョン 10.0 以上

※カッコ内はサイトがセキュリティの脆弱性にさらされる危険があるが、最低限動作可能なバージョン

データベースの準備

レンタルサーバーによっては、デフォルトでデータベースを用意してくれている場合が多いです。データベースの使用方法はレンタルサーバーのWebサイトやコントロールパネル上に記載されていることがほとんどですが、よくわからなければ『【ご利用のレンタルサーバー名】 データベース』などで検索してデータベースを用意する手順を調べてみましょう。

レンタルサーバーで用意されていない場合は個別にデータベースサーバーを用意する必要があります。
AWSなどのクラウドサーバーを使用する場合、RDSを使用するか、WordPressが初期設定されているマシンイメージを使用するのもいいでしょう。

ローカルサーバー構築

WordPressを構築する際に、初めからサーバー上で行えればいいのですが、そうでない場合も多いです。また、いちいちサーバーにデータをアップロードしながら確認するのは、回数がかさむと意外と大きな手間となります。
そのため、サイト構築時には自分のPC内にローカルサーバーを立て、その中で進めてゆくのが一般的になります。

ローカルサーバーを立てるということは、インターネット上ではなく自分のPC内に仮想のサーバーを構築することで、仮想サーバーの中でPHPを動かしたり、MySQLやMariaDBのデータベースを用意したりします。

次回は、VCCWを使用してローカル環境を構築する方法を紹介します。